2005年2月22日(BIRTHDAY)

MAC’s CARROTにて記念すべくバースデイライヴが行われました!
エンジニアの伊豫部さんよりメッセージをいただきました。

市川秀男の還暦ライブが2月22日目白のマックスキャロットであった。
市川秀男トリオは、その1週間ほどまえに新アルバム「ミルキーウエー」を
終了したばかり。当然この日の還暦ライブでも新アルバムに収録された曲が
披露された。
多彩なゲストが駆けつけ、なにやら忘年会と新年会を一緒にやっているような
雰囲気で、とってもアットホームなライブだった。
私はこの日のライブレポートを書くはずだったのだが、エンジニアとして
「Parhelion」「あ、雨が…」と、続いて、今回の「ミルキーウエー」を担当した
ので勝手に録音レポートにしたいと思います。
前二作と同様、今回も録音は「モウリアートワークススタジオ」でおこなわれた。
録音側の「音楽コンセプト」は前回同様だが「録音コンセプト」はかなりかえた。
それは市川秀男のピアノに対するこだわりから始まる。美しいピアノをと考えた
とき、加藤真一のベースと同居させるのはスタジオのスペースからいって無理が
ある。ただ単に「カブリ」を無くし、回り込みのない音を収録すればいいっても
のでもない。限られたスペースでは「ツイタテ」のようなものは物理的に改善さ
れても、音楽的には犠牲になることが多い。どうすればいいか。簡単なことだ。
ベースを追い出せばいいのだ。追い出すのいいが行くところがない。前回も考え
ていて実行しなかったのたのだが、コントロールルームに加藤真一のベースが入
る。行くところはここしかない。
これは大変です。私始め、コントロールルームにいる全員がヘッドフォンを着け、
クシャミも出来ません。とても不自由です。でもとても楽しい録音でした。
メインステージに市川秀男のピアノ。サブステージに二本柳守のドラム。と、
3人がそれぞれ完全に分離され、それぞれが美しい音で収録されたことはいうま
でもありません。ご期待下さい。

レコーディングエンジニア 伊豫部富治